あれから10年…
今日は3月11日。
東日本大地震・大津波から10年が経ちました。
10年前のあの日、
私は神奈川の田舎にある治療院に勤務していました。
毎日患者さんが200人近く来院される治療院で、その日も午前中は忙しく、お昼休憩時間にスタッフ皆んなで仮眠をとっていた時、あの大きく長い横揺れに襲われたのを今でもハッキリと覚えています。
その時は、
「ついに、関東で大地震が起きてしまった…」
と思いました。
しかし、テレビをつけて、東北の被害が大きいことを知りました。
津波警報が出てましたが、
みんなで「絶対に来ないだろ〜」と思っていました。
それが数分後、どのチャンネルも、生中継で津波が町を呑み込んでいく映像…
小さい頃から、夏になると家族で遊びに行っていた想い出の海水浴場が壊れていく映像…
私は岩手県出身ですし、家族や友人たちに電話をかけても繋がらないし、不安で頭の中が真っ白でした。
午後の診療は、いつもは130人程患者さんが来るのに、その日は3人。
それ以降もしばらくはそんな感じだったかな。
当たり前ですね。
皆んな気持ちに余裕がなかった。
この震災がキッカケで、東北に帰りたいという想いが強くなり、5ヵ月後には2度目の仙台生活をすることになりました。
本当は岩手に帰りたかったのですが、私の職業は、当時は岩手に働けるような所がなかったので…。
私は昨年から、休日によく沿岸ドライブをするようになりましたが、10年経っても未だ復興途中の地域もあります。
高く長い防波堤が続き、海が見えない場所もあります。
復興そのものが難しい地域もあるでしょう。
自然の力はそれほど強大で恐ろしい…
被災した方たち皆んなに、早く当時の当たり前の生活が戻ることを願います。
東日本大震災で多くの被災を受けた皆様へ改めてお見舞い申し上げるとともに、犠牲者のご冥福をお祈り申し上げます。