③ 動的触診
施術前に行う3つ目の検査
Motion Palpation(動的触診)
“動的触診” は、サブラクセーションの兆候である運動病理の検査です。
患者さんの体を動かしながら、背骨や骨盤の関節の動きを触診で確認していきます。
背骨上の温度測定によって見つけられた、各部位のどこにアジャストメント(調整)を行うか決定する唯一の手段になります。
関節の動きが固定されている場所をカイロプラクティック用語で、“フィクセーション(Fixation)” と言いますが、サブラクセーションは必ずフィクセーションしています。
と言っても、わかりずらいですね(^^;
簡単に言うと、
サブラクセーション =「関節の小さなズレ+関節の固定化+神経の問題」です。
ズレや歪みでも、反対に可動性が増大している場所もあります。
しかし、それはサブラクセーションではなく、カンパンセーション(補正作用)といって、決して矯正してはいけません。
なぜなら、関節が不安定で、靭帯の過伸張、筋の弱化が起こっているため、矯正することで益々バランスが崩れてしまうからです。
静的触診や視診も重要ですが、それらでは関節の動きは把握できません。
背骨や骨盤の関節の動きが正常なのか、固定しているのか、不安定になっているのかを見極めるためにも、動的触診は非常に重要なのです。